ドレンボルトを変える概念がなかったのですが、直球でプレマグに交換するメリットデメリットを伺っても良いですか?
全然良いですよ。オイルを抜くところと入れるところが無いと交換できないでしょう?そこにドレンボルトっていう廃油用のねじがあるんだけど、そこに強力な磁石がついているんですよ。一番の目的はギア(ミッション、デフ)って必ず摩擦が生じて金属の粉が出るから、ドレンボルトに強力なマグネットをつける事でオイルの中に浮遊している金属の粉を少しでも回収しようっていう事なんだよ。オイルの中金属の粉が浮遊したままギアを回していると、ギア自体がどんどん摩耗していっちゃうわけ。摩耗させないためにはいち早く回収したいでしょう?だからギアを長持ちさせるために磁力が強力なものがあったらいいなと思ってプレマグを作ったんだよ。う~ん・・・メリットはあれど、デメリットは特にないかな。値段も高くないしね(笑)
他社製品との大きな違いは磁力だけなのでしょうか?
磁力だけが違いではないよ。やっぱりフナッツ自体、サーキット走行をする人がお客さんとして多いところだから、耐熱は180度の環境下でも3500~4300 ガウスは保てるようになってる。磁力が強いのは重要なことだけど、高温で潤滑する機関内のオイルを常に最適な状態に保持するには耐久性も必要だしね。制作当時、ドレンボルトはアルミが主流だったけど、本体をアルミじゃなくてスチールを使ってるのも違いと言えば違いかな?だってさ、小学生の時の実験でやったと思うけど、アルミと磁石ってくっつかないでしょう?そうすると必然的に接着剤でしかつけられない。だからスチールにして、接着剤ももちろん使うけどより強力に磁石と本体がくっついていられるようにしたんだよ。ボルトからマグネットが落ちたら大変な事になるからね。
強力な磁力だと車のCPU他何かに影響を及ぼす事は無いのでしょうか。
例えば電気的なもの(CPU)とかが近くにあれば別だけど、取り付け場所が影響出るような機器とドレンボルトは近くないから問題なし!エンジンのオイルパンの下とかミッションの真下だから、そんなところに特殊な配線も何もないから影響はどこにも出ないよ。よく「磁力が人体にうんぬん」って話を聞く事があるとは思うんだけど、車に限ってはないです。
なぜプレマグを作ろうと思われたのですか?
マグネットのついているドレンボルトは純正車種でも採用されている所はあるんですよ。磁力がそんなに強くなかったんだよね。今は色々磁石も新しいのが出ているからわからないけど、制作した時はあんまり強い磁力の物って少なかった。高温で振動もある場所についているものだから、接着剤だけでついているアルミ製のものだと接着剤の劣化と温度と振動でマグネットの部分が取れてしまうんだよ。マグネットが取れちゃった場合、ケースが鉄製で運が良ければケースにくっつくけど、ケースがアルミだったらギアに張り付いちゃうんです。マグネットがはずれて大惨事になったって話をきいて、ギアをダメにしちゃった方が気の毒だったの。だから作った(笑)
ドレンボルト一つとっても実際に困っている、もしくはお客様が困らないようにという配慮がされているんですね。
トラブルにならない事が一番だからね。いち早く鉄粉を回収して、マグネットの剥離がおこらないような作りをしておけば、ギアも正常な状態を長く維持できるし、お客さんの車もトラブルから守れるから安心でしょう?
とは言え、どのタイミングで変えて良いのかわかりません。
使ってみたいなと思ったらオイル交換の時でいいと思うよ。高い物じゃないし、オイル交換のついでじゃないと変えられないから(笑)
フナッツでオイル交換の時もプレマグをオススメしていますか?
マグネットドレンボルトを使っていないお客さんがいたら話すよ。そうするとほとんどの人が「交換して~!」って言われます。高価なものでもないし、どうせ変えるならちゃんとしたもの付けてほしいって言うお客さんがほとんどだから、プレマグに交換してるよ。